「貧しい人に対して値切る」のはやめてね。

先日、1983年NHK製作のシルクロードの旅のドキュメンタリーの  再放送を  

観ました。

その道中で、取材班が、近隣の  人達が集まって開かれていた絨毯の  市場に

行きます。

羊毛が嫌いなサソリや、害虫から身を守るためウールで織られた  絨毯は、砂漠の旅には

必需品なのだそうです。

そこで、値切るのです。

売り手の  おばさんは

「これは、家族総出で、一か月かかつて、織り上げたもので

その上

材料の羊毛、染料も、必要なのです。これ以上は、勘弁してくださいよ」

と、懇願していましたが

「日本から来たのだから」

なんて云つて、ねばリ、結局、また3500から3000まで下げさせて買っていました。

おばさんの  、お金に変えたい、気持ちに、付け込んだように見えました。

その値段は、ぼっているわけでないのは見ていてわかりました。

一生懸命働いて生きている、その日暮らしのような

弱い人を  相手に、潤沢な予算で、取材に行っている人が

ここまで値切る、必要がどこにあるのか?

その傲慢さに

見ていて、日本人としても、とても恥ずかしいと、思い、

また、そのおばさんが、生活して行く利益が、あったのかと、心配になりました。

 

世界には、今の日本の、豊かさからは、想像もつかない生活を  していて

物乞いではなく、その人たちの  できる限りの  ことをして、生きている人達が

沢山います。

貴方達は、これから、そんな人達に、接する機会も、出てくることでしょう。

 

「安くできない?」

程度、聞いてみるのは、いいとしても、相手の弱みに、付け込んで

強引に、値切るなんてことは、やめようね。